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小2からできる中学受験準備【ピアジェの発達段階で解説】

更新日:8月5日


本3冊の上に乗る卒業帽と立てかけた本1冊

「中学受験、気になってきたけど…準備って、早く始めた方がいいの?」


小2、小3の保護者の方から、よくいただくご質問です。


結論から言うと、**小2、小3からでも無理なくスタートできる方法**があります。

それには、しっかりとした理由があります。




小1は「学ぶ力の土台」をつくる時期


小学校に入ったばかりの小1は、「勉強内容」よりも、「どうやって学ぶのか」を身につける段階。

書いて学ぶ、読んで学ぶ、数を使って学ぶ、聞いて学ぶ。

何もかもが“はじめて”で、まだ「学ぶスキル、そのもの」の練習が必要です。


たとえば、30分座って一つのことに集中したり、先生をファシリテーターとして30人で学んだり、今の学びのさきに次の世界が広がっていることに気づいたり。

これも、小1の1年間をかけて少しずつできるようになるものです。




小2は「学びの力が芽を出す」タイミング


ちょうど小2の時期から、子どもたちは「考える力」「つなげる力」「比べる力」がグッと伸びはじめます。つまり、「学ぶスキル」が大きく成長し始める時期。


これは、心理学者ピアジェの発達理論でいう**「具体的操作期」**に入るころ。


ピアジェというのは、教員養成課程を履修した人なら知っている、有名人。

子どもたちは成長に応じて、考える力や理解の仕方が大きく変わっていく、

この変化を体系的に説明したのが、スイスの発達心理学者ピアジェです。

ピアジェの理論は、今日の教育にも大きく影響を与えています。


ピアジェは、子どもの認知(考える力)の発達を4つの段階に分けました:

1. 感覚運動期(0~2歳)

2. 前操作期(2~7歳)

3. 具体的操作期(7~11歳)

4. 形式的操作期(11歳~)


小2〜小3の子どもは、ちょうど**「具体的操作期」**に入るころです。


この時期の子どもは…

「 具体的な対象物に関しては、論理的思考を行える」ようになります。

つまり、

• 自分の体験や目の前にあるものをもとに、筋道を立てて考える力が育ちます

• 数量、時間、空間などを頭の中で整理して理解する力がつき始めます

• 「比べる」「分類する」「因果関係を考える」といった論理的思考の基礎が育ってきます


• ただし、まだ具体的な事例がない状況(抽象的な概念を扱う状況)では、論理的に考えることは難しい


つまり、具体的操作期のこどもたちは、**「体験しながら考える学び方」**がピッタリな時期なんです。


ミナトコラボのレッスンでは、ただ知識を教えたり、公式を使って計算させるのではなく、

実際に手を動かしたり、みんなで話し合ったりしながら、

「なるほど」「なんで?」「そうかも!」をたくさん引き出すことを大切にしています。


この“具体的操作期の特徴”に合わせることで、

ただの「机上の勉強」ではない、「考えるって楽しい!」という体験につながっていくことが目標です。


例:具体的操作期にぴったりの学び方

• 水溶液を『自分で操作』して比べる:「水の色が変わったよ!どうしてだと思う?」

• 葉っぱを『触りながら観察して』分類する:「この葉はどの仲間?似ているところはどこ?」

• 順序立てて考える:「もし雨が降ったら『この川』はどうなる?」

• 『顔が見える人』の視点で考える:「自分なら?友達なら?森にすむリスなら?」



「まだ遊びたい年齢」だからこそ、学びが面白い


「小2じゃまだ早いんじゃないの?」という声もあります。


たしかに、放課後は友達と遊んだり、週末はのんびり過ごしたりする大切な時間。

だから、ミナトコラボのレッスンは、こどもたちに極力負担をかけないよう設計されています。

• 月2回の週末クラス

• 75分、集中力に合わせた進行

• みんな同じ「正解」ではなく自分の「気づき」を大切にするスタイル

• 自然・社会・科学・国際など、毎回テーマが違うから飽きない


「楽しかった!」で終わらず、「またやりたい!」「この前の話、家でも考えてみた」と学びが続いていく。

そんな“次の学びにつながる体験”なら、小2からでも積み上げていけると考えています。




問題演習をさせないと不安?いえ、ちゃんと狙いがあります


中学受験において「思考力型」「記述型」の問題が増えています。

東海地方にも中高一貫が増え、暗記だけでない学力を求める保護者の方も増えています。


私は、小2からの**無理のない“考える力の土台づくり”**が、4年生、5年生になったときに大きな差となって現れてくると考えます。


いきなり小2、小3から塾で詰め込むよりも、

「学ぶって楽しい」「もっと知りたい!」という気持ちを育てておくこと。

それが、受験勉強を前向きに乗り越えられる子を育てる秘訣です。




まとめ|「今だからこそできる学び」がある

小2は、まだ小さい。けれど、学びの芽が出てきた、大事な時期。

「遊びながら学ぶ」が素直にできる、だから「もっと知りたい」「なんでだろう」をたくさん感じられる、そんなゴールデンタイムです。



中学受験を考え始めた保護者の方へ。

「早く始めなきゃ」ではなく「体験型学習なら今がちょうどいい」と感じていただけたら嬉しいです。






📅 ミナトコラボの体験会が決定!

8月24日(日)13:00〜14:00 「浮く?沈む?」

簡単だけど「なぜ?が広がる」実験で、中学受験にも頻出の、浮力について学びます。浮いたり沈んだり、不思議なおもちゃを作って持って帰ります。


対象 小学1年生から

9月からの科学・探究コースにご興味のある方、ぜひこの機会にミナトコラボを体験してください。保護者の方、ご兄弟の方とご一緒の参加も歓迎です。


料金 小学生のお子様一人3000円

体験後、一週間以内に9月からの科学・探究コースに入会された場合、入会金2000円が無料になるキャンペーン中!


場所 パロマ瑞穂アリーナ第一会議室

   地下鉄名城線 瑞穂運動場東駅 徒歩9分

   弥富学区、陽明学区、豊岡学区、汐路学区、瑞穂学区の近くです。


ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせくださいね。

申し込みフォームからお申込みできます。

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