小2からできる中学受験準備【ピアジェの発達段階で解説】
- minatocolabo
- 7月29日
- 読了時間: 5分
更新日:8月5日

「中学受験、気になってきたけど…準備って、早く始めた方がいいの?」
小2、小3の保護者の方から、よくいただくご質問です。
結論から言うと、**小2、小3からでも無理なくスタートできる方法**があります。
それには、しっかりとした理由があります。
小1は「学ぶ力の土台」をつくる時期
小学校に入ったばかりの小1は、「勉強内容」よりも、「どうやって学ぶのか」を身につける段階。
書いて学ぶ、読んで学ぶ、数を使って学ぶ、聞いて学ぶ。
何もかもが“はじめて”で、まだ「学ぶスキル、そのもの」の練習が必要です。
たとえば、30分座って一つのことに集中したり、先生をファシリテーターとして30人で学んだり、今の学びのさきに次の世界が広がっていることに気づいたり。
これも、小1の1年間をかけて少しずつできるようになるものです。
小2は「学びの力が芽を出す」タイミング
ちょうど小2の時期から、子どもたちは「考える力」「つなげる力」「比べる力」がグッと伸びはじめます。つまり、「学ぶスキル」が大きく成長し始める時期。
これは、心理学者ピアジェの発達理論でいう**「具体的操作期」**に入るころ。
ピアジェというのは、教員養成課程を履修した人なら知っている、有名人。
子どもたちは成長に応じて、考える力や理解の仕方が大きく変わっていく、
この変化を体系的に説明したのが、スイスの発達心理学者ピアジェです。
ピアジェの理論は、今日の教育にも大きく影響を与えています。
ピアジェは、子どもの認知(考える力)の発達を4つの段階に分けました:
1. 感覚運動期(0~2歳)
2. 前操作期(2~7歳)
3. 具体的操作期(7~11歳)
4. 形式的操作期(11歳~)
小2〜小3の子どもは、ちょうど**「具体的操作期」**に入るころです。
この時期の子どもは…
「 具体的な対象物に関しては、論理的思考を行える」ようになります。
つまり、
• 自分の体験や目の前にあるものをもとに、筋道を立てて考える力が育ちます
• 数量、時間、空間などを頭の中で整理して理解する力がつき始めます
• 「比べる」「分類する」「因果関係を考える」といった論理的思考の基礎が育ってきます
• ただし、まだ具体的な事例がない状況(抽象的な概念を扱う状況)では、論理的に考えることは難しい
つまり、具体的操作期のこどもたちは、**「体験しながら考える学び方」**がピッタリな時期なんです。
ミナトコラボのレッスンでは、ただ知識を教えたり、公式を使って計算させるのではなく、
実際に手を動かしたり、みんなで話し合ったりしながら、
「なるほど」「なんで?」「そうかも!」をたくさん引き出すことを大切にしています。
この“具体的操作期の特徴”に合わせることで、
ただの「机上の勉強」ではない、「考えるって楽しい!」という体験につながっていくことが目標です。
例:具体的操作期にぴったりの学び方
• 水溶液を『自分で操作』して比べる:「水の色が変わったよ!どうしてだと思う?」
• 葉っぱを『触りながら観察して』分類する:「この葉はどの仲間?似ているところはどこ?」
• 順序立てて考える:「もし雨が降ったら『この川』はどうなる?」
• 『顔が見える人』の視点で考える:「自分なら?友達なら?森にすむリスなら?」
「まだ遊びたい年齢」だからこそ、学びが面白い
「小2じゃまだ早いんじゃないの?」という声もあります。
たしかに、放課後は友達と遊んだり、週末はのんびり過ごしたりする大切な時間。
だから、ミナトコラボのレッスンは、こどもたちに極力負担をかけないよう設計されています。
• 月2回の週末クラス
• 75分、集中力に合わせた進行
• みんな同じ「正解」ではなく自分の「気づき」を大切にするスタイル
• 自然・社会・科学・国際など、毎回テーマが違うから飽きない
「楽しかった!」で終わらず、「またやりたい!」「この前の話、家でも考えてみた」と学びが続いていく。
そんな“次の学びにつながる体験”なら、小2からでも積み上げていけると考えています。
問題演習をさせないと不安?いえ、ちゃんと狙いがあります
中学受験において「思考力型」「記述型」の問題が増えています。
東海地方にも中高一貫が増え、暗記だけでない学力を求める保護者の方も増えています。
私は、小2からの**無理のない“考える力の土台づくり”**が、4年生、5年生になったときに大きな差となって現れてくると考えます。
いきなり小2、小3から塾で詰め込むよりも、
「学ぶって楽しい」「もっと知りたい!」という気持ちを育てておくこと。
それが、受験勉強を前向きに乗り越えられる子を育てる秘訣です。
まとめ|「今だからこそできる学び」がある
小2は、まだ小さい。けれど、学びの芽が出てきた、大事な時期。
「遊びながら学ぶ」が素直にできる、だから「もっと知りたい」「なんでだろう」をたくさん感じられる、そんなゴールデンタイムです。
中学受験を考え始めた保護者の方へ。
「早く始めなきゃ」ではなく「体験型学習なら今がちょうどいい」と感じていただけたら嬉しいです。
📅 ミナトコラボの体験会が決定!
8月24日(日)13:00〜14:00 「浮く?沈む?」
簡単だけど「なぜ?が広がる」実験で、中学受験にも頻出の、浮力について学びます。浮いたり沈んだり、不思議なおもちゃを作って持って帰ります。
対象 小学1年生から
9月からの科学・探究コースにご興味のある方、ぜひこの機会にミナトコラボを体験してください。保護者の方、ご兄弟の方とご一緒の参加も歓迎です。
料金 小学生のお子様一人3000円
体験後、一週間以内に9月からの科学・探究コースに入会された場合、入会金2000円が無料になるキャンペーン中!
場所 パロマ瑞穂アリーナ第一会議室
地下鉄名城線 瑞穂運動場東駅 徒歩9分
弥富学区、陽明学区、豊岡学区、汐路学区、瑞穂学区の近くです。
ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせくださいね。
申し込みフォームからお申込みできます。