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「改善」と「発明」の違い、こどもにどう教える?中学受験にも役立つ、思考力の育て方


ピンクと水色の背景に、豆電球を持つ手

先日、教育と探究をテーマにした小さなディスカッションに参加しました。

その中でもとりわけ興味深かったのは、「クリティカルシンキング(批判的思考)」に関する話題でした。


今日は、そのディスカッションの中で交わされた意見と、私自身がそこから感じたことを整理し、「改善」と「発明」の違いや、学びの場としてミナトコラボが果たせる役割について考えてみたいと思います。




■ ディスカッションで出た意見:日本人は「改善」は得意。でも…


ディスカッションのなかで、次のような意見があがりました。


「日本の教育は、じゅうぶんにクリティカルシンキングを育ててないのでは?」


このとき、「トヨタのカイゼン(改善)」の例を挙げて、限定された領域では、問題点を見つけて少しずつ最適化していく力は、日本の教育の中で広く育まれているという意見がでました。


わたしも、「限定的な」クリティカルシンキングはちゃんと育っていると実感します。高校教員だったときのことですが、例えば、文化祭や学校行事の改善点を指摘したり、よりよくする提案をしたりする力は、生徒も先生も持っています。




■ 私自身の気づき:「発明」の視点が弱いのでは?


やりとりを聞きながら、私自身がふと感じたのは次のようなことでした。


限定的な思考力は育っていても、「そもそもその枠組み自体を疑う」ような、より広い視野でのクリティカルシンキングは、日本ではあまり育ちにくいのではないか。


たとえば、MacやWindows、Facebookのような「ゼロから新しいものや枠組みを立ち上げる」思考。教育現場で、これと同じように“まったく新しいプロジェクト”を生み出す経験を持つ子どもや教員は、まだまだ少ないと感じます。




■ 「改善」と「発明」の違いはどこにある?


このような話から、次のような整理ができると感じました。

改善の力ももちろん大切ですが、「こうだったらいいのに」という未来への仮説を持ち、それを実現するための「ルールメーカー」になっていくような力も、今後の社会では必要ではないでしょうか。




■ そのために必要だと思うこと


ディスカッションでは、参加者から次のようなアイディアも出てきました。


・実際に行動している人を身近で見ること

・自分のアイディアに対してクリティカルな問いをぶつけてくれる相手がいること

・自分が、クリティカルな問いを考える練習



ここに、私が大切だと思う要素をもう一つ加えたいと思います。


「思考」を練習することができる、継続的な『学びの場』の存在


発明は、天才のひらめき、つまり才能だけで生まれるものではありません。

「問いを持ち、仮説を立て、仲間と動く」というプロセスを、小さくても、繰り返し練習していく中で育つスキルだと思うのです。




■ ミナトコラボの役割として


ミナトコラボは、単なる知識の習得だけではなく、

「まだない未来を想像して、自ら動いていける子どもたち」を育てることを目指しています。


そのために、私たちはこんな要素を学びの中に組み込んでいます:

• 自分で問いを立てるワークショップ

• 自分の仮説を試してみる探究活動

• 仲間と一緒に形にしていくプロジェクト型の学び

• 世の中の課題を俯瞰的に捉える視点をもつプログラム


改善する力と、発明する力。

どちらも子どもたちが未来をつくるうえで不可欠なもの。

そのバランスを取るために、私たちはこれからも「学びの場」をつくり続けたいと考えています。





📅 ミナトコラボの体験会が決定!

8月24日(日)13:00〜14:00 「浮く?沈む?」

簡単だけど「なぜ?が広がる」実験で、中学受験にも頻出の、浮力について学びます。浮いたり沈んだり、不思議なおもちゃを作って持って帰ります。


対象 小学1年生から

9月からの科学・探究コースにご興味のある方、ぜひこの機会にミナトコラボを体験してください。保護者の方、ご兄弟の方とご一緒の参加も歓迎です。


料金 各回 小学生のお子様一人3000円

体験後、一週間以内に9月からの科学・探究コースに入会された場合、入会金2000円が無料になるキャンペーン中!


場所 パロマ瑞穂アリーナ第一会議室

   地下鉄名城線 瑞穂運動場東駅 徒歩9分

   弥富学区、陽明学区、豊岡学区、汐路学区、瑞穂学区の近くです。


ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせくださいね。

申し込みフォームからお申込みできます。




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