小学生が科学者体験!五感で浮力と密度を発見できる!?
- minatocolabo
- 8月26日
- 読了時間: 4分

名古屋市瑞穂区の理科教室、ミナトコラボの芹川です。
8月の体験レッスンを行いました。
教室に入ってきたとき、少し緊張した顔をしていた子どもたち。
最初のミニゲームでアイスブレイクすると、あっという間に笑顔が広がりました。
「今からみんなは科学者です!」
そう声をかけて、体験レッスンがスタートしました。
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五感で観察する
最初のテーマは「ピンポン球」。
手で持つと「軽い」。触ると「ザラザラ」。机に当てると「コーン」と音がする。においをかいで「ちょっとくさい?」。
五感をフルに使って観察しました。
「じゃあ、これ、浮く?沈む?」
子どもたちが予想を口にします。「浮く!」
「どうして?」理由を確かめたあと、実際に実験。結果は…浮いた!
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科学者の目で確かめる
ピンポン球の後は、いろいろな素材に自由に挑戦。
「さっきより重いから沈む!」
「金属だから沈む!」
…と思ったら予想と違う結果が。
「あれ、なんで!?」
思わず顔を見合わせる子達も。初めて会った同士なのに、一緒に結果を味わっています。
これこそ科学者の協働の芽ですね。
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発想は自由!
次のチャレンジは「浮いたものを沈ませるには?」「沈んだものを浮かせるには?」。
「重いものと軽いものを組み合わせて…」
「軽いものをたくさん合わせたら…」
「水を入れてみて…」
子どもたちは自由な発想で試します。
ある子は、どんどん手を動かし直感で実験を積み重ねます。➡ “観察と行動力” の科学者
ある子は、理由を考えて伝えます。➡ “論理と言語化” の科学者
ある子は、順番を譲りみんなの実験を見守ります。➡ “協働を支える” 科学者
ある子は始めは戸惑っていたけど、後半は「やりたい!」が飛び出します。➡ “挑戦する勇気” の科学者
科学には、どれも大切な素質です。
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難しい「密度」も子どもの力で
中学受験では浮力を「密度」で学びます。
でも実は、密度は、高校生でも実感しにくい「やっかいな概念」。
高校教員をしていたとき、密度が直感的に理解できず、手こずる生徒に何度も出会っています。
今回のレッスンでは、子どもたちは自分のちからで、こう表現していました。
「中が詰まっていると沈む」
「中が空気だと浮く」
「からの容器に重いものを入れると浮くけど、 さらに水を入れると沈む」
金属タワシで、「隙間があると浮くけど、塊のままだと沈む」
ビニールテープの塊で、「軽いものが集まって重くなっても、浮く」
子どもたちは自分の実験から、密度と浮力の関係に自然と迫っていきました。
浮力や密度は、中学受験やその先の高校でもつまずきやすい単元ですが、今日のような体験があると「イメージが湧かない」という壁を越えやすくなります。
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講師が言ったのは「どうして?」だけ
実は私が子どもたちに投げかけたのは、ほとんど「どうして?」という問いかけだけ。
それでも1時間のうちに、子どもたちは自分の意見と理由を少しずつ伝えられるようになっていました。
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探究型プログラムで“科学者体験”
今回のレッスンは、アメリカの探究型理科教育プログラム「GEMS」をベースに構成。
観察 → 仮説 → 実験 → 検証
子どもたちが科学者と同じサイクルを自然に体験できるようになっています。
最後に浮沈子を作ると、持ち帰って「おうちで水の量を変えてみよう!」言う子も。
子どもたちはすっかり“ちいさな科学者”になって教室を後にしました。
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おわりに
今回の体験を通じて、保護者の皆さまにお伝えしたいことがあります。
それは 「子どもはみんな、科学者の素質を持っている」 ということです。
予想する力、理由を考える力、友達と協力する力、そして「やってみよう!」の勇気。
体験レッスンの1時間で、それぞれの良さがしっかり芽を出しました。
継続していくことで、その芽は少しずつ大きく育っていきます。
9月は、「光と色」のふしぎ。そして「水の不思議な力」
毎回異なるテーマですが、ゆっくりと子どもたちの思考力・表現力を育んでいきます。
☆9月のレッスン予定☆
時間:日曜日13:00~14:15
場所:パロマ瑞穂アリーナ会議室
参加費:月額\9,480、1回体験(初回¥3,000、2回目~¥5,000)
時間:9月25日(木)9:30~10:30
場所:瑞穂区松園町
参加費:1回 ¥3,000
時間:9月21日 14:15~15:15
場所:パロマ瑞穂アリーナ会議室
参加費:特別な支援を必要とする小学生とそのご兄弟・ご家族は無料